睡眠時無呼吸症候群とは、眠っている間に正常な呼吸リズムが一時的に止まることをいいます。成人では、だいたい1分間に15回前後の呼吸をするのが普通ですから、これは平均すると4秒に1回くらいとなります。そして無呼吸とは、10秒間にわたって呼吸が止まることを指します。このような無呼吸が一晩に30回以上も見られるようなものを、睡眠時無呼吸症候群と呼んでいます。

 

原因としては、気道が狭くなることで呼吸が妨げられることによります。そして、当然のことながら無呼吸が続いては生きていられませんから苦しくなって目が覚める、あるいは目が覚めるとまではいかないまでも、眠りが非常に浅くなる結果として十分な睡眠が得られなくなることから、昼間の眠気や集中力の低下をはじめとして、睡眠不足に伴う様々な症状が現れることになります。

 

改善方法としては、もし肥満体であるなら減量することです。太っていることで、喉にも脂肪が蓄積し、それが気道を狭くすることにつながるからです。また、飲酒を控えることも改善効果が期待できます。一般論として飲酒によりリラックスできると思いますが、それは、アルコールには筋肉を弛緩させる働きもあるからです。これは無呼吸症候群にはマイナスに作用します。気道の筋肉が弛緩することで、いわばたるんだ状態になり、それが気道をふさぐようにしてしまうからです。

 

その他には、もし鼻炎などの症状を合併しているのであればきちんと治すようにすることです。ただでさえ呼吸に支障を生じているところに、さらに悪化要因があることになるわけですから、より一層体への負担が大きくなってしまいます。

 

なお豆知識として、仰向け姿勢で寝るよりは横向き姿勢で寝るほうが、気道を圧迫することが少なくなりますので、症状の改善が期待できます。
本格的な治療法としては、機械的に空気を鼻から気道へ向けて送り込んでやるという方法が取られます。経鼻持続陽圧呼吸療法と呼ばれる治療法です。機器は、ダイビングに使うアクアラングのようなものを想像いただければイメージとしては近いです。就寝の際、鼻と口を覆うようなマスクをつけます。このマスクにはホースが接続されていて、機器が一定のリズムを制御しながら、睡眠中継続して鼻から空気を送り込んでくれます。この圧力、といってもそこまで高い圧力ではありませんが、これによって狭くなりがちな気道を押し広げることで、治療効果を発揮します。

 

 

  • 2016/08/15 08:18:15